英語圏への海外移住や長期の海外旅行前に、日本でうけておきたい予防接種。はしか編

移住、留学、長期の海外旅行など、ある程度の期間外国で生活するのであれば、日本でできる予防接種を受けるべきかをしっかり調査しましょう。途上国でなくとも海外で、病院で治療したり、対処するのは、費用と時間どちらの面でもとても大変になります。厚生労働省検疫所(FORTH)では、だいたい1ヶ月以上の滞在をする場合を長期としています。

行く地域によっては、短期間であっても予防接種を受ける必要がありますから、事前の調査はしっかりしましょう。無事に帰国をするのも大人のつとめです。ALLYでは、英語圏への移住や留学のための渡航と仮定して、知っておいたほうがよい予防接種をご紹介していきます。今回は、はしか編です。行動範囲が広い方は検討してみたほうがよさそうです。

海外移住の検討前にしておくべき予防接種『麻しん(はしか)』

麻しん(はしか)が発症するのは主に小児期ですが、ここ数年では子供より大人に感染者が増加しています。その原因として挙げられるのが、ワクチンの未接種と免疫の低下と一般的にはいわれています。

「ワクチンの未接種」は、麻しんワクチンの接種率が1990年4月2日以前と以降で異なることが原因です。前者は接種率が70〜80%程度なので、1990年4月1日より前に生まれた人の中には、ワクチンを受けていない人が意外に多いのです。

「免疫の低下」については、麻しんワクチン接種で体内に作られる麻しんウイルスに対する免疫が、長年自然の麻しんウイルスに接する機会がないことで弱まることが原因です。ワクチンが普及して「はしか」の流行が減ると、同時にウイルスにさらされる機会も減るので、乳幼児期に予防接種を受けて作った免疫も、成長するにつれて弱まってしまうのです。

麻しんは感染力が強く、肺炎や中耳炎などの合併症が起きる確率も高い全身性感染症です。脳炎や亜急性硬化性全脳炎など重症になることもあるので、自分には関係ないと軽く考えるのは禁物。

麻しんにかかったことがなく、なおかつ
*麻しんの予防接種を受けたことがない
*1回しか接種していない
*予防接種を受けたかどうかがわからない
という人は、長期の海外滞在前にはワクチン接種を受けておいた方がよいと言えます。

せっかくの海外移住を有意義なものにするためにもチェックをしておきましょう。そして、万が一の有事の際には絶対に病院で診断・治療を受けてくださいね。

予防接種の情報について

海外渡航に際しての予防接種は、自分自身を感染症から守ると同時に、周囲の人への二次感染を防ぐ意味でも大切です。まずはそれぞれの予防接種について理解を深めることから始めてみましょう。

厚生労働省検疫所FORTHhttp://www.forth.go.jp/useful/vaccination.html)や、公益財団法人日本検疫衛生協会http://www.kenekieisei.or.jp/chart.html)ではウェブ上で、海外渡航の予定がある人に向けて、地域ごとに推奨される予防接種のチャートを公開しています。

英語力アップを目標に、米、西ヨーロッパ、オセアニアなどの英語圏への留学や長期滞在を計画している方は、渡航前にワクチンを確認してみてください。

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